言いたい放題映画レビュー*アバウト・シュミット
f0122159_218596.jpg定年後の男ヤモメのもの侘しさをジャック”オレ様こそ名優”ニコルソンが好演。
見たくもないキャシ−・ベイツの全裸も拝めます(苦笑)。

原 題 ABOUT SCHMIDT(02年/米)
監 督 マイケル・ペイマン
原 作 ルイス・ベグリー
脚 本 アレクサンダー・ペイン ジム・テイラー
出 演 ジャック・ニコルソン ホープ・デイビス ジューン・スキッブ ダーモット・マローニー キャシー・ベイツ


「恋愛小説家」を経てからのニコルソン出演作品って好きだな♪
肩の力が抜けていて、どこか滑稽でラブリーで(笑)。
ダイアン・キートンとの共演作「恋愛適齢期」でも、狙い通りのラブリー路線でいい味を出していました。
かと思いきや「ディパーテッド」でのニコルソンは、往年の「オレ様節」を炸裂。
どうしたらあんなに変われるんでしょう?デイパーテッドでのニコルソンは白眼が濁っていましたよ、怖いですね。

さて本作、アバウト・シュミット。
公開された年には数々の賞レースを総なめにした話題作。。。って実は知らなかった(笑)。
でもね、観終えた今なら胸をはって言えます。全編に渡って見せてくれるJ・ニコルソンの(上手いんだか下手なんだか分からない)演技力(笑)、練りに練られたであろう脚本の素晴らしさ、監督の演出…と言い出したらキリがない。ようはこの作品、全ての仕事が洗練されているのだ。

これまでの人生が特別幸せだとも思わないし、特別不幸だとも思わない。
長年勤めた会社には彼なりに貢献してきたし、真面目に勤め上げたという思いだってあるだろう。
そう、ウォーレンはいたって平凡、普通すぎる男なのである。

あのジャック・ニコルソンが、真面目だけが取り柄の平々凡々な男を演じている。
定年を迎え、職場からも家族からも必要とされていないことを思い知る、初老男の侘しさ、惨めさ、もの悲しさ。
そう書くと湿っぽい映画なのかと思いきや、これが不思議とカラリとしたコメディに仕上がっているのだから驚いてしまう。

映画を観ている最中、なんどもウォーリーに話し掛け、ウォーリーに同情し、ウォーリーに憤る。
「なんだよ、結局そーなのかよ!」って。
でも何故かがっかりしない。それどころか、微笑ましく感じてしまうのだから不思議だ。

そして行く先々で綴られる少年への手紙。
この手紙の内容と実際の行動がチグハグなもんだから、観客は可笑しいやら哀しいやら。
少年への手紙にまつわるエピソードは、全てがいちいち効果的。ベタなんだけどヤラレてしまいます。

「仕事」というメッキでガードしてきたウォーリーの半生。そのメッキが剥がされた後は、今さらどうにも格好のつけようがないオッサンが一人いるだけだ。そのオッサンを、私は他人事とは思えなかった。
ウォーリーが手繰り寄せた細い糸。今度こそ時間をかけて紡いでいこうね。と、応援している自分がそこに居た。
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by pugslife | 2007-03-07 21:08
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