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言いたい放題映画レビュー*フロム・ダスク・ティル・ドーン
言いたい放題映画レビュー*フロム・ダスク・ティル・ドーン_f0122159_1938377.jpg全くもって予想だにしない展開に、観客は唖然呆然!
そして抱腹絶倒するのです(笑)。


製作総指揮 ローレンス・ベンダー ロバート・ロドリゲス クエンティン・タランティーノ
監 督 ロバート・ロドリゲス
原 案 ロバート・カーツマン
脚 本 クエンティン・タランティーノ
出 演 ハーヴェイ・カイテル ジョージ・クルーニー クエンティン・タランティーノ ジュリエット・ルイス

かなり昔にこの映画を観たとき、観た自分をどう扱ったらいいのか分からず、観たことすら封印してしまったような気がする。それくらい衝撃的だったのだと思う(笑)。
っていうのもこの作品、前半が強盗殺人犯の逃亡劇で、後半がなぜかヴァンパイア映画へと変貌する。
この衝撃ったら、んもう!って感じでねー。
面白いのかツマラナイのかも判断できず呆然としました。
だって、確かワタシはこれまでに多くの映画を観てきたハズだったし、映画を観る素地は少しはあるんだぞっ!って思っていたんだもの。なのに面白いのかつまらないのかも判断出来ないなんて、バカバカ、バカ!って思いきり頭を壁にぶつけたくなってしまいました。
それが最初の出会い。この映画との。

でもって、本日改めて観てみたんですよ!
だってグラインド・ハウスが公開中ですしねー。
劇場に観に行けるかどうかはお財布次第、多分ダメなんですけどね。でも、ロバート・ロドリゲス&タンティーノの新作が公開されているいま、再び彼等のドB級な世界に浸ってみてもいいでしょ、ってことで。

いま再びこの映画を観ると、前半がタランティーノ後半がロドリゲスという、色分けがきっちりされているんだなってことに気が付き、再び「妙〜な映画だなぁ〜」と感心してしまいました。
面白いのかツマラナイのかの判断は下せるようになりましたよ〜。うん、面白かったです!
全ての映画ファンにお薦め出来る作品ではありませんが(笑)。

もとはロバート・カーツマンが持っていた企画を、当時エルマリアッチで注目されていたロドリゲス監督に話し、(サンダンス映画祭に知り合った)タランティーノが手直しし、脚本を仕上げたそうな?
タランティーノ色が強い前半を観た後、メキシコに入ってからはヴァンパイア映画になるんだよって誰が予想出来たでしょうね?たぶんゼロですよ、ゼロ(笑)。
既に洗練された独自の世界観でもって、強盗ブラザーの逃亡劇を描かんとする前半の下りが特に好きですね。
もう映画が始まった瞬間からタラ監督のオーラが感じられます。
でもって、後半(笑)。
あのクラブに入ってからの展開は、頭をひねって理解しようとしてはイケナイのだと思いました。
ただただ目の前で繰り広げられるヴァンパイア対人間の攻防戦に酔えるか否か。
いずれにしても、観た後はどっと疲れると同時に、不思議な爽快感というか達成感があります。
この時には既に、前半の逃亡劇なんて頭にありません(笑)。どーでも良くなっていますし、どーでも良いのです。とにかくやり切った!闘い抜いたという達成感!

ロドリゲス監督といえば、「デスペラード」。
もうホントに大好きな作品で、これまでに何度観たことか!といっても10年くらい観てないけど(笑)。
ワタシ、ロドリゲス監督作品について詳しくないので分からなかったのですが、デスペラードには監督の作家性など求めずに観て、知らずにハマっていたんですねぇ。
今日再び「フロム〜」を観て、デスペラードにも通ずる監督の作家性に触れ、以前より少しロドリゲス監督に近付けたような気がしました。
彼の中にある「お笑いセンス」というかユーモア?のセンスっていうのかな?好きです!
by pugslife | 2007-03-07 19:37
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