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イギリスパン
パン祭りの一環でイギリスパンを焼きました。
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…といった後になんですが、山が一つだとイギリスって言わないのかしら?と、ふと疑問に思ったりして。
特別な材料は何一つ入らないのに、とっても香り豊かな美味しいパンになりました!
我家は夫婦二人だけなので1斤のキューブ型で焼きますが、コレは一日と持たなかったな。
あっという間に完食。美味しかった〜ぁ。

このパンのレシピは先日購入したばかりの本「パンを楽しむ生活」より。
いまさら気が着いたのですが、この本の著者って「ベッカライ徳太郎」の奥様なんですね!
いまの家に越して来た当初、通りがかりで見つけたパン屋さん「ベッカライ徳太郎」で買ったレーズンパンがとても美味しくて感激し、しばらくハマっていた時期がありました。
その後、姉宅に行った際に義兄が「たまプラに美味しいパン屋さんがあるらしく、職場の同僚の奥さんは電車に乗ってまで買いに行くらしいよ。なんてゆー店だったかなぁ…ベッカー悪太郎だったかな?」と真顔で話していましたっけ(笑)。

とにかくこの本、お薦めです。
本当に「パンを楽しんでいる生活」が紹介されていますよ!
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by pugslife | 2007-03-20 18:14
写真撮影:ワタシ流
このブログを見て下さった方々から「写真がきれい!」と言ってもらえると、とてもとても嬉しくなっちゃいます。
パンやケーキに限らず、食べ物の写真を撮るのは難しいですよね。
いつも実物と同じような画像に撮影できれば良いのですが、デジカメの色合いって不自然に写りがちですし、それが夜間の室内となればなおさらです。

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写真は、簡易スタジオにばらまいたコーヒー豆。
撮影後、photoshopで画像補正してます。

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撮影した写真の元は上の写真。
このままだと暗いですし綺麗ではありません。

で、撮影する際に、ワタシはこんな工夫をしています。
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生活感丸出しっす(笑)。
まず白い板を3枚用意し、1枚は被写体の台に、もう2枚で写真の様に囲います。この時、被写体に窓からの自然光が当たるよう向きを調整します。
(マクロ撮影が出来るカメラに限ってしまいますが)撮影する際には出来る限り被写体に近寄り、いろんな角度から何枚も撮影。被写体と同じ高さからの写真を何枚も撮っておくといいみたい。
撮影に関してはこれだけです(笑)。

被写体の台にする板は、合板など被写体からの影響が少ない(油脂分が染み込みますから〜)材質を選ぶと良いでしょう。ワタシは使用していない食器棚の棚板を利用(笑)。撮影後はすぐにアルコール除菌スプレーで拭き取り、油脂分は残さないようにしています。
囲いの板は、光を反射しない材質(言い換えれば「光を吸収しそうな材質」)、例えば発泡スチロールのような?そんな板が良いみたい?
ワタシはホームセンターで入手したデコパネというものを利用。発泡スチロールのような質感で、厚さは7ミリくらいかな。手で簡単にパキパキと折れちゃいます。
この3枚の板で簡易スタジオを組み立て、この中で撮影しています。
言う間でもなく、被写体の画像のみを写したいヒト向けですね(笑)。
テーブル廻りの雰囲気まで写し込みたいと常々思いますが、どーもワタシは色が氾濫していると何が何だか分からなくなってしまうタイプのようで(笑)。

この撮影方の良いところは、撮影後の画像補正がラクに出来ることです。
ワタシは撮った写真を全てphotoshopで補正しているんですが、この時に白バックだと補正がラクなんです(笑)。
この撮影・補正に関してはmoonisupさんのブログ「今夜もeat it」に掲載されていたphotoshop講座を参考にしています。

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アイスコーヒーが美味しい季節になりつつある?
今年は暖冬でしたね〜。

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寒々とした画像です。
せっかくのアイスコーヒーもどこか不味そう。。。

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先日のマフィンの写真。
実際にはこんな←なんです。
ちなみにワタシが使用しているカメラはFUJI FinePix A303で、かれこれ6年くらい前のコンパクトカメラなんです。300万画素で撮影し、photoshop6.0で画像補正しています。
一眼デジカメで撮影すれば手間も半減するでしょうし、何を撮っても絵になりそう?かな(笑)?
いつかは欲しい一眼のデジカメ。
でも、マシンのパワー不足がストレスになりそう…。

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by pugslife | 2007-03-11 15:26 | たぶん日記
言いたい放題映画レビュー*悪魔のいけにえ
f0122159_21103410.gifトビー・フーパーの長篇デビュ−作は、低予算を逆手にとった演出が冴え渡たり、後世のホラー映画に多大な影響を及ぼす恐怖映画となった!

原 題the texas chainsaw massacre(74年/米)
監 督トビー・フーパー
脚 本トビー・フーパー キム・ヘンケル
撮 影ダニエル・パール
出 演
マリリン・バーンズ ガンナー・ハンセン エド・ニール アレン・ダンジガー ポール・A・パーテン 

世の中に「スプラッター」という言葉が存在しなかった1960年代。
ドライブ・シアター向けの低予算映画を作っていたハーシェル・ゴードン・ルイス監督の作品「血の祝祭日」が話題となり、狂喜(狂気)の連続殺人をストーリーにした映画が注目されるようになった。
それがスプラッターの原点と言われている。

本作は、そうしたスプラッターの中でも群を抜いて傑作といわれる作品であり、後にも先にもこれを上回る「狂喜の連続殺人映画」はないだろう。
(2年ほど前に「テキサス・チェーンソー」というタイトルでこの映画がリメイクされたのが記憶に新しい)
恐怖映画でありながら、非常に芸術的な香り(笑)のする超ド級スプラッターです。

私がこの映画を初めて観たのは、東京12チャンネル(当時)の昼過ぎの映画番組(今でも健在なのが嬉しい限り!)であり、当時の私は10代半ばくらいだったか?の子供だった。たしか夏休みのさなかだったかな?あまりの怖さに何度もチャンネルを変えたが、最後はどうなるのか?という興味でチャンネルを戻し、途切れ途切れにラストまで観終えた。
子供がテレビを見まくる夏休み、これが地上波で白昼堂々放映されていたこと自体、いまとなっては「凄い時代」であったのだと感じる…。

その断片的な内容が一つになったのは数年後。深夜のテレビ放映だった。
あの怖い映画は、やっぱり怖い怖い映画だったんだと再確認した早朝、ぐったりと疲れて「もう二度とスプラッターは観まい…」と思ったもんだ。
何度観ても怖い!そして疲れる!!なのに放映されると観てしまう、怖いもの好きの悲しい性(サガ(笑))!

強烈なシーンの連続という記憶でしかなかったのだが、改めて観てみると、ここで描かれた残虐シーンは意外なほどごく僅かであり、映画が始まって40分たらずで登場人物5人のうち4人が殺されるという旦那・レザーフェイス(人間の顔の皮を被った殺人執行人)の仕事の早さに今さら驚く(笑)。

低予算を逆手にとった演出が冴え渡り、低予算ゆえにリアリティ溢れる「狂喜」に観客は圧倒。
意味も理由もなく振りかざされるチェーンソーの音と悲鳴の音響効果で、何度観ても「もう止めてくれ〜」と席を立ちたくなってしまう。
が、この映画の素晴らしいところは、音を全て消し去ってサイレントで観ても、その「狂喜と狂気」が伝わってくるところだ。
これこそ低予算映画の面白さといった感じで、荒い画面、カメラワークの工夫と演出で、これ以上ない恐怖映画に仕上がっている。一種の芸術作品です。

この映画で注目されたトビー・フーパー監督は、後にスピルバーグ制作総指揮による「ポルターガイスト」で、霊界へと連れ去られた少女とその家族を描いたを映画を監督。シリーズ3に至るまでに、この映画の主要登場人物が皆亡くなってしまったことが私的に印象に残っている。
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by pugslife | 2007-03-07 21:09
言いたい放題映画レビュー*エクソシスト
f0122159_2181132.jpg美しい構図と素晴らしい演出の数々に、この映画が「オカルト」であることを忘れます。

原 題/ exorcist(73年/米)
監 督/ウィリアム・フリードキン
原 作・脚本/ウィリアム・ピーター・ブラッティ
撮 影/オーウェン・ロイズマン
メイクアップ/ディック・スミス
音 楽/マイク・オールドフィールド ジャック・ニッチェ
出 演/
エレン・バースティン マックス・フォン・シドー 
リー・J・コッブ  ジェイソン・ミラー
リンダ・ブレア キティ・ウィン
マーセデス・マッケンブリッジ(声のみの出演)


この映画が公開された当時、小学生だった私は劇場で観ることが出来ずに悔しい思いをした。日本では初めて(?)R指定が付いたのだ。いち早く観に行った姉は、パンフレットを見せびらかしながら映画を克明に解説してくれたのだが、話しを聞けば聞くほど、恐がり屋のクセに知りたがり屋(観たがり屋)の私の興味は積もっていった。
そして初めてこの映画をテレビで観た時には、もう何度もこの映画を観てきたような錯角さえするほど、この映画に愛着を持っている自分を発見したものです。

間違いなくオカルト映画の先駆けとなった映画である。
が、オカルトとかホラーとか、そういったカテゴリーでくくられてしまえる映画ではない。作品のグレードが高く内容が分厚いからこそ、何度観ても耐えうる映画として、私の映画勧賞史上に君臨し続けている(あぁ大袈裟だね(笑))。

名門ワシントン大学を抱えるアカデミックな街、晩秋のジョージタウンを舞台に、悪霊パズズと二人の神父の闘いを描いた作品。ってのは周知のこと。
しかし、悪霊パズズVSメリン&カラスのシーンは驚くほど僅かだ。悪魔払いが一夜で終わっているのが不思議なくらい、例のシーンは強烈に記憶に焼き付いていたのだから。

映画の大半は、カラス神父の苦悩とクリスの日常に費やされている。
年老いた母親を孤独死させてしまったカラスの呵責は、神父という立場であるにも関わらずその信仰心を揺らがせるに十分であったし、無神論者であり女優として活躍中のクリスは、思春期を迎えた一人娘リーガンの立場を思い遣る日々であり、別れた夫が悩みの種となっている。
女優という立場上、娘がワケも分からぬ状況に陥っても公に助けを求めることが出来ず、大きなサングラスとスカーフで素性を隠し「誰も助けてはくれないの?」と静かに嘆く。

こういった事細かな地盤固めがあるからこそ、悪霊パズズがより邪悪な存在として眼に映り、任務遂行を絶対とするメリンのプロフェッシェナルな姿勢が、実に真摯なものに感じてくるのだ。

身の回りの文明や化学(科学)は、もはや神など必要としない社会を作り上げたが、何をもってしても得られない解答を得ようとした時、化学者達(医師達)はクリスに尋ねる。
「宗教をお持ちですか?」と…。
何度この映画を観ても、毎回この台詞にゾっとする。

数々の名シーンが登場するが、上記フライヤーのデザインともなったメリン神父がタクシーから降り立つシーンは秀悦だ。
霧の中に浮かぶリーガンの部屋。それを見上げるメリンの後ろ姿。演ずるは名優マックス・フォン・シドー。
老けメイクでかなり顔色が悪い(笑)が、彼の圧倒的な存在がこの映画の輪郭をより引き締め、揺るぎないものにしている。

そして、この映画のグレードをより高めているのが、マイク・オールドフィールドによる「チューブラ・ベルズ」だ。これもまた、いま観ると意外なほど僅かなシーンでのみ流れる曲であることに驚かされる。
私的に印象的なのは、映画の前半。
晩秋の街を歩き始めるクリスと共に、この曲が流れ出す。すると一陣の風が吹き、枯葉が踊るようにして見事な螺旋を描いてゆく。
美しい構図と素晴らしい演出の数々に、この映画が「オカルト」であることを忘れます。

監督はウィリアム・フリードキン。
代表作として「フレンチ・コネクション」「恐怖の報酬」「LA大捜査線」があり、アクション作品の印象が非常に強い。また、トワイライトゾーン・シリーズに収められている短編作品「帰還兵」は、私的に強く印象に残った作品だ。短編であるが、ベトナム帰りの兵士の恐怖の描き方が素晴らしく、非常に良く作られた作品なので、機会があったら観て欲しい。。。って、トワイライトゾーンってDVD化されてるのかしら?

後世に語り継がれ、いまなおこの種の頂点に君臨し続ける映画「エクソシスト」。
未見の方、死ぬ前に一度観て下さい(笑)。
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by pugslife | 2007-03-07 21:08
言いたい放題映画レビュー*アバウト・シュミット
f0122159_218596.jpg定年後の男ヤモメのもの侘しさをジャック”オレ様こそ名優”ニコルソンが好演。
見たくもないキャシ−・ベイツの全裸も拝めます(苦笑)。

原 題 ABOUT SCHMIDT(02年/米)
監 督 マイケル・ペイマン
原 作 ルイス・ベグリー
脚 本 アレクサンダー・ペイン ジム・テイラー
出 演 ジャック・ニコルソン ホープ・デイビス ジューン・スキッブ ダーモット・マローニー キャシー・ベイツ


「恋愛小説家」を経てからのニコルソン出演作品って好きだな♪
肩の力が抜けていて、どこか滑稽でラブリーで(笑)。
ダイアン・キートンとの共演作「恋愛適齢期」でも、狙い通りのラブリー路線でいい味を出していました。
かと思いきや「ディパーテッド」でのニコルソンは、往年の「オレ様節」を炸裂。
どうしたらあんなに変われるんでしょう?デイパーテッドでのニコルソンは白眼が濁っていましたよ、怖いですね。

さて本作、アバウト・シュミット。
公開された年には数々の賞レースを総なめにした話題作。。。って実は知らなかった(笑)。
でもね、観終えた今なら胸をはって言えます。全編に渡って見せてくれるJ・ニコルソンの(上手いんだか下手なんだか分からない)演技力(笑)、練りに練られたであろう脚本の素晴らしさ、監督の演出…と言い出したらキリがない。ようはこの作品、全ての仕事が洗練されているのだ。

これまでの人生が特別幸せだとも思わないし、特別不幸だとも思わない。
長年勤めた会社には彼なりに貢献してきたし、真面目に勤め上げたという思いだってあるだろう。
そう、ウォーレンはいたって平凡、普通すぎる男なのである。

あのジャック・ニコルソンが、真面目だけが取り柄の平々凡々な男を演じている。
定年を迎え、職場からも家族からも必要とされていないことを思い知る、初老男の侘しさ、惨めさ、もの悲しさ。
そう書くと湿っぽい映画なのかと思いきや、これが不思議とカラリとしたコメディに仕上がっているのだから驚いてしまう。

映画を観ている最中、なんどもウォーリーに話し掛け、ウォーリーに同情し、ウォーリーに憤る。
「なんだよ、結局そーなのかよ!」って。
でも何故かがっかりしない。それどころか、微笑ましく感じてしまうのだから不思議だ。

そして行く先々で綴られる少年への手紙。
この手紙の内容と実際の行動がチグハグなもんだから、観客は可笑しいやら哀しいやら。
少年への手紙にまつわるエピソードは、全てがいちいち効果的。ベタなんだけどヤラレてしまいます。

「仕事」というメッキでガードしてきたウォーリーの半生。そのメッキが剥がされた後は、今さらどうにも格好のつけようがないオッサンが一人いるだけだ。そのオッサンを、私は他人事とは思えなかった。
ウォーリーが手繰り寄せた細い糸。今度こそ時間をかけて紡いでいこうね。と、応援している自分がそこに居た。
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by pugslife | 2007-03-07 21:08
言いたい放題映画レビュー*エド・ウッド
f0122159_215458.jpg1950年代。
才能はないけれど、情熱だけはピカイチな監督がいた。その名は「エド・ウッド」。ティム・バートンの愛情で綴った「師」へのラブレターに拍手!

原 題 edwood(94年/米)
監 督 ティム・バートン
脚 本 スコット・アレクサンダー ラリー・カラゼウスキー
撮 影 ステファン・チャプスキー
音 楽 ハワード・ショア
出 演 ジョニー・デップ マーティン・ランドー サラ・ジェシカ・パーカー パトリシア・アークエット ジェフリー・ジョーンズ


ビデオデッキが家庭に普及し始めたばかりの頃、ビデオ屋でのレンタル料は「1本(1泊2日)800円!」で、相当に割高な料金だった。なもんだから、当時貧乏学生だった私がそう気軽にレンタル出来るわけではなく、友人達と観たい映画を厳選してはお金を出し合い、モニターを皆で囲んで有り難く映画を観る…というのがビデオ勧賞時のスタイルとなっていた。

そんなビデオ勧賞仲間とレンタル屋を訪れたある日、仲間の一人が叫んだ。
「エド・ウッドの映画が入荷されてる!」と。
私らは「誰?」と言った感じだったが、その彼曰く「B級映画の神様のような監督だよ。」と。
当然のことながら私らB級映画御愛好チームは、このビデオをレンタル。期待に鼻の穴を思いきり膨らまし、皆でモニターを囲んだ。そして映画のあまりの不出来に言葉を失い、ついでに小遣いも失ってしまった(笑)。

本作「エド・ウッド」は、そんな才能ナシな監督(笑)の半生を描いた作品。やはり業界内でもかなりの変わり者と言われるティム・バートン監督が、「師」への愛情で綴ったラブ・レターとでも言うべき作品でしょう。それは「自分もあなたと同類ですよ。情熱だけでやってます。」と言いたげで、これ以上の賛辞はあり得ないでしょうね(笑)。

いかんせ題材がエド・ウッドなもんだから(笑)、伝記映画の重々しさや仰々しさはなく、印象はあくまでも軽やか。この映画を観ていると、エドに才能がまるでなかったワケではないことに気が着く。彼のアンテナに触れる事柄は面白いのに、表現する力が無かっただけなのだ。「表現者」という道を選んだのが間違いだった!同じ映画界でも、他の役目に廻るべき人だった。
がしかし、そう助言しても彼は監督の道を選んだだろうし、その情熱だけは誰にも負けていない。
どんなに優れた才能を持ち合わせていても、制作意欲を維持し続けられる人ってそう多くはいないはずだ。いつかは商業的に傾いたり、打算的になったりするものだ。しかし彼は自分の感性を信じ、自分が表現したいことにこだわり続け、それがたとえ自己満足だとしても「御満悦」だったのだ。

少なくとも、エドと知り合ってからのベラ・ルゴシは、彼の存在に感謝していた。
もう一度スクリーンの仲間入りをさせてくれてありがとうって、そう思っていたに違いない。
このベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランドーが、とにかく素晴らしい。彼が出演しているどのシーンにも釘付けになってしまう。沼での独り演技は、笑うと同時に哀しく、無邪気そうでいて切ない。

エドに扮するジョニー・デップも非常に魅力的でチャーミング!
自分の信念を貫き通したエドのどこかネジが外れた人間っぷりを、こんなに魅力的に演れるのはジョニー、あなたしかいません、って。彼の澄んだ瞳がいいね。ベラの最後の作品を見つめるあの瞳。あの瞳を見てしまうと、いかにエドが才能なしだろうが感性が欠落していよーがどーでもいいや!

なにがどうあれ、エドという人は、非常にピュアな人間だったことが良く分かる。そう、エドはとても純粋な人間だったんだ。だからこそ、自分の感性を疑うことすら出来なかったのだろう。
この映画が公開されるずっと以前から、エドは私ら映画好きの間では注目されていた。生前に誰一人として彼を認めなくとも……。
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by pugslife | 2007-03-07 21:05
言いたい放題映画レビュー*大いなる陰謀
f0122159_2142910.jpg監督:ロバート・レッドフォード
製作:ロバート・レッドフォード マシュー・マイケル・カーナハン アンドリュー・ハウプトマン トレイシー・ファルコ
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン
出演:ロバート・レッドフォード メリル・ストリープ トム・クルーズ

9.11後の彷徨えるアメリカを描いた社会派ドラマ。
アフガンでの秘密任務に派遣された二人の大学生を軸に、政治家とジャーナリスト、大学教授と学生、前線での兵士(志願した学生)というシンプルな構成で展開される本作は、それぞれの構成が非常に濃く描かれており、どの場面も一瞬たりとも見逃せない緊張感に満ちています。
が、映画にエンタテイメントを求める人には、この緊張感は楽しめないかもしれません。

あらすじ:シネマトゥディより
未来の大統領とも目される上院議員のアーヴィング(トム・クルーズ)は、テレビジャーナリストのロス(メリル・ストリープ)に最新の戦略についての情報をリークする。そのころ、大学教授マレー(ロバート・レッドフォード)の教え子(デレク・ルーク、マイケル・ペーニャ)は、兵士としてアフガニスタンの雪山でその戦略のひとつに携わっていた。

いまこの時代にこうした作品を形にし、世に送り出したロバート・レッドフォードは、やはり優れた映画人の一人なのだと思います。優れた…という表現は語弊があるかもしれませんが(語録が少ない筆者(ワタシ)なのでご勘弁を)。
映画好きな方ならご存知かと思いますが、ロバート・レッドフォートという監督は、自らの問題意識を常に作品に反映させてきた映画人であり、俳優です。
そんな彼が9.11から6年の歳月を過ごす間に、「いまの自分に出来ること」を模索し切磋琢磨して完成させた作品、という感じがしました。

3場面に分かれた構成は、それぞれが濃い内容でありながら、地味で面白みに欠けるという印象を受けなくもありません。が、この映画はこれで良いのだと思う。
なぜならば、この作品は全ての観客に向け警鐘を鳴らしているからです。
この警鐘に気づけるか否かは「あなた次第」。
せめて無感心でいるのはもう止めにしませんか?
というワタシ自身、何をを諦め暮らしています。
何を諦めたのかすら忘れてしまったまま。。。

いたってシンプルな内容であるからこそ、それぞれの立場や思惑、抗し難い思い等がビシっと伝わってきました。アフガンでの計画を記者にリークさせ次期大統領を狙う政治家、政治家の思惑にハマってはなるものかと喘ぐジャーナリスト。 
素養はあるのに怠惰に流されていく学生、昔は大志を抱いていた大学教授。
そんな登場人物の中において、空論ではなく実行をと任務に志願する二人の学生(ヒスパニック系人と黒人)の行動は、あまりに純粋すぎた。しかし、これが現実だ。9.11をきっかけに始まった戦争では、前線に志願したのはスラム街出身の貧しい若者が大半だったということは周知のことだから。

ハリウッド的エンタテイメントを求める人には向かない作品ですが、そういった人にこそ観て欲しい作品です。
キャスティングが非常に良かったです。
大学教授、政治家、ジャーナリストというシンプルな人物構成に、レッドフォード、T・クルーズ、M・ストリープ、という有名俳優陣がピタリとハマっていました。
今さらこう言うのも恥ずかしいのですが、三人とも本当に上手いです。彼等の語りをずっと観ていたくなりました。特にレッドッフォード。失敗した整形顔を見るのは辛いのですが(笑)。

深夜に見始め、いつの間にか寝入ってしまったオットが翌朝、「あの映画はどんな内容だったの?」と聞いてきました。
ワタシ自身、政治的な内容はよくわからないまま見終えてしまった為、どんな作品だったかを思い出すのに時間がかかりつつ。。。話し始めたら止まらなくなり、いつの間にか熱く語っている自分がいました。学生の最後を話す段になった時には胸が詰まりました。
ニュース番組の片隅で流れる小さなテロップで知らされる「結末」を思い出し、再び憤りを感じました。
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by pugslife | 2007-03-07 21:04
言いたい放題映画レビュー*ギルバート・グレイブ
f0122159_2121688.jpgこの映画は私の心の宝箱に大切にしまっておきたい、珠玉の名作です。

原 題:WHAT'S EATING GILBERT GRAPE(94年/米)
監 督:ラッセ・ハルストレム
原作・脚本:ピーター・ヘッジス
撮 影:スヴェン・ニクヴィスト
出 演:
ジョニー・デップ レオナルド・ディカプリオ ジュリエット・ルイス ケビン・タイ メアリー・スティーンバーゲン

監督ラッセ・ハルストレムと芸術的なカメラワークが印象的なスヴェニン・ニクヴィスト。
絵画を思わせる構図と、美しい田舎の風景に誰もが感動するだろう。私はもう何度となくこの映画を観ているのだが、その度にエンドーラを吹き抜ける風を肌で感じる。
きっとこの先も事あるごとにこの映画をプレイヤーにセットし、モニターに映し出される全てのものに感動し続けるだろう。



冒頭、なだらかな丘に延びる一本の道。
この道のかたわらでギルバートとアーニーは大道芸人達のトレーラーが通るのを待つ。銀色に輝くトレーラーの列は、アーニーのお気に入りだ。このシーンから、一気に映画の世界に引き込まれていった。丘に延びる道筋のように、この映画へとぐんぐん、ぐんぐん…。

舞台はアイオワ州にあるという「エンドーラ」という町。
風になびく木々や砂埃・貯水タンク・グローサリショップやアイスクリーム店・古びたトラック・畑に積まれた藁・幼少の頃から知っている町の人々…それら全てが一体となり、エンドーラという架空の町に命を吹き込んでいる。

物語はギルバートの日常を中心に、ベッキーという春風のような少女が登場することで、静かにゆっくりと動きだす。
台詞の一つ一つが印象的だ。中でも私が好きなのはこんな会話。
「彼女を忘れない?」
「あぁ」というギルバートとベッキーの会話。
ギルバートが年上の女性と不倫していたことを悟り、複雑な思いでベッキーは尋ねる。
「彼女を忘れない?」と、必要最小限の言葉で。
そして「あぁ」という彼の応えを聞き、やはりこの人は優しい人なんだと確信した瞬間のベッキーのあの表情!
なんであんな表情が出来るのでしょう?

この映画は、人生しがらみだらけのギルバートと知的障害を持つアーニー、そして春風のような少女ベッキーという三人の主要人物を、いかに自然に嫌味なく演じられるかで映画のクオリティが左右されたでしょう。
アーニー役など一歩間違えばピエロだ。
ところが、当時16歳のディカプリオ、嫌味なくサラリと軽やかに演じています(この映画で助演男優賞にノミネート)。

この映画以降、三人とも出演作が後を断たないのは知っての通り。
ここでの共演がきっかけで「バスケットボール・ダイアリー」で再び顔を合わせたディカプリオとジュリエットは、そこでも素晴らしい演技を披露してくているし、「太陽と月に背いて」でのディカプリオはヴェルレーヌの愛人・ランボーを堂々と演じており、風格すら感じたものです。その後の活躍は。。。そう、大スターになっちゃいましたね、ディカプもデップも(笑)。

ブラピとの仲が崩壊した後のジュリエットは、近年あまり作品に恵まれていないのが残念(っていうか1度引退した?)。
「カリフォルニア」「ケイプフィア」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」での彼女は異常なくらい猛烈なオーラを放っていたし、生まれながらの天才女優だとワタシは今でも思っているよ。
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by pugslife | 2007-03-07 21:03
言いたい放題映画レビュー*華氏911
f0122159_2125784.jpg謎です。
果たして何が謎なのか。。。?

監督・脚本・編集 マイケル・ムーア

謎です。
これだけ痛烈なブッシュ批判の映画がアメリカで公開されていながら、当のブッシュは再選し任期を延ばしていることに、全ての謎が秘められているように感じました。
まったくもって、やるせないです。

映画は、疑惑だらけの大統領選に始まり、ブッシュ一族のサイドビジネス(私利私欲の会社経営、ビン・ラディン一族との関わり)と戦争(テロ、石油、武器商人)とを1本の線で結びつけ、実は腐ったシステムがとうの昔からあるんだよということを訴えかけている。
ムーア監督の個人的な仮説に基づいての「編集」なのか、はたまたある種の人間(知識人)には周知の現実なのか?

いずれにせよ、ムーア監督の思いはひしひしと伝わる。
それは、果たしてブッシュは大統領という立場に相応しい人間なのか?という問いかけであり、意味のある戦争などあるのか(言い換えれば、戦争などなんの問題解決にはならない、ということ)?という問いかけでもある。

戦争が始まれば莫大な儲けを得る会社もあり、そこにブッシュ一族が絡んでいることや支援する存在があることを浮き彫りにすると同時に、戦地で犠牲になるのは兵士も被害者も「貧困層」であるという悲しい現実にも眼を向け「あなたの息子をイラクへ送りませんか?」と議員に訴えるムーア監督の行動力には熱いものがある。

富裕層を招いたパーティで「あなたは私の基盤です」と演説するブッシュの裏で、イラクで戦死した息子を思って泣き崩れる母親(彼女はアメリカという国を心底信頼し、誇りに思っていたともいう)。
ムーア監督の悪意を持った編集と分っていながら、うすら笑いのブッシュの顔を見ていると腹が立つのはワタシだけではないハズだ。

映画というエンタテイメントに言及していうならば、この映画を「風刺映画」ではなく、痛烈なブッシュ批判のドキュメンタリーとして真正面から撮るべきだったのでは?と思わずにいられない。
「痛烈にブッシュを批判」しているが、小手先の器用さで茶化してしまったが為に、ブッシュの痛手も軽かったのでは?と勝手に想像してしまった。
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by pugslife | 2007-03-07 21:03
言いたい放題映画レビュー*キンキー・ブーツ
f0122159_210389.jpg「紳士淑女のみなさん方、そしてどちらにするか迷っている方々。。。」

監 督 ジュリアン・ジャロルド
脚 本 ジェフ・ディーン ティム・ファース
撮 影 アイジル・ブリルド
音 楽 エイドリアン・ジョンストン
出 演 ジョエル・エドガートン キウェテル・イジョフォー サラ=ジェーン・ポッツ





「トーチソング・トリロジー」のアーノルド、「フローレス」のラスティ、「ヘドウィグ アンド ザ アグリーインチ」のヘドウィグ。。。「プルートで朝食を」のキトゥン (ドラッグ・クイーンではないが最近見たので印象深い)、系統は違うけど「クライング・ゲーム」のディルやキワ者?ディヴァインも忘れちゃならないい。ざっと思い返しただけでもこれだけ出て来る、ワタシの大好きなドラッグ・クイーン達(美輪明宏も好きよ♥(笑))。
時に激しく時に優しく、女でも男でもない微妙な立場で心の隙間を埋めてくれる愛すべき人達。
単なる同性愛者との違いは、彼らがプロのパフォーマーであることだ。過剰なまでに女性「性」を演出しつつ、歌やダンス・芝居等のショー・ビズ界で自分を表現する人達。
そんなドラッグ・クイーン達に新たな女王が仲間入り?本作の女王・ローラも、メガトン級(古!)の存在感で観客の心を鷲掴みにして離さないのだ!

父親の突然の死により、倒産寸前の老舗の靴工場を相続した優柔不断な青年チャーリー(ジョエル・エドガートン)。工場の起死回生に頭を悩ませる彼は、偶然出会ったドラッグクイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)からインスピレーションを得て、ドラッグクイーン用のセクシーなブーツを新商品として開発しようと思いつく。。。(あらすじ:シネマトゥデイより)

倒産寸前の老舗靴メーカーが、ドラッグ・クイーン向けのブーツを作って起死回生!これが事実を基にしたストーリーであるというから、なおさら胸が熱くなってしまう。
映画「フル・モンティ」に熱くなった人には絶対お勧めの、英国製ハートフル・コメディです。
さすがに英国製?だけあって、シニカルな笑いに物悲しさをも感じさせ、観た後に誰もが温かい気持ちになれることウケアイ。

保守的で優柔不断なチャーリーと、ステージの女王ローラ。
「俺に何が出来る?」と言い訳がましいチャーリーと、「紳士淑女のみなさん方、そしてどちらにするか迷っている方々。。。」が挨拶口上のローラ。
いっけん何の共通点もない二人ですが、巧いですよねぇ。。。二人に共通している人生の背景、それは「父親が望むような息子にはなれなかったことへの後ろめたさ」でしょう。こうした背景を丁寧に描いているからこそ、観客はダメ男チャーリーを心から応援し、キワ者のローラに愛情すら感じてしまうのです。
二人を結びつけたのは、ずばり「靴」ですが、本作は敗者復活を描いたサクセスストーリーに仕立てておきながら、根底にきちんと「他者への共感」や「弱者への思いやり」を描きつつ、さらに二人に共通の人生背景を絡めて「出会うハズもなかった二人を、出会うべくして出会った二人」へと仕立て上げています。
そんな二人が「靴」を介して出会い、人生の節目のキーパーソンへとなってゆく様子も見所ですね。

ミラノ・コレクションでのステージ、サイコーでした!
このステージでの音楽が「靴」をテーマにした曲のメドレーなんですが、サントラが欲しくなるくらい耳について離れない曲なんすよね〜。この曲にのって、ローラのお友達が次から次へと登場するシーンに胸が躍りまくり♪
また、ローラの「ダイアナ・ロスっぷり」が堂に入ってて迫力ありましたね。すっごく素敵なラストステージに胸が熱くなり、また最初から観てしまいました(つまり続けて二回(笑))。

大好きな映画なので「ここがいい!」と言ったらキリがないので、この辺で。。。
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by pugslife | 2007-03-07 20:59