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9月27日 手術当日/後編
うい〜ん うい〜ん うい〜ん うい〜ん。。。

申し訳なさそうに小さな音を立てながら稼働しているのは、血栓防止の為に足に取りつけられたマッサージ機だ。「血栓防止」というが、足の表面を撫でているだけで、マッサージ機のようでいてマッサージ機でない(苦笑)。実は術後のこのマッサージ機をとても楽しみにしていたのだが、こんなことなら早く外したい。

電気毛布はとことん暑く、足は中途半端に撫でられ、不気味なことに右肺がグジュグジュと音を立てていた。
気胸の時の症状に似ている。すごく不安になった。
ナースコールをすべきが迷うが、コールする力がない。
右肺あたりに手をあてて、呼吸する度に空気がグジュグジュと移動する感覚を探った。
あぁこのグジュグジュ感、気持ちが悪い!

実は今回の手術を受けるに当たって心配だったのは、仮にワタシが月経随伴性気胸だったとして(横隔膜に穴があいているとして)、手術でお腹にガスを満たす際に横隔膜が広がり、横隔膜が切れるなんてことはないだろうか?ということだった。
もちろん主治医にも相談はしてあったが、とてもあっけらかんと
「何か不測の事態が起こったとしても、どうにかなります」と笑っていた。
ただワタシの心配(月経随伴性気胸のためガスで横隔膜が切れる)は起こりえないことでもないらしく、
「婦人科の手術をするよりも月経随伴性気胸の肺の検査をしてみるか?それでもいいよ」
と主治医のKK先生は言ってくれていた。術前10日のことだった。婦人科の手術から肺の検査(実質的には肺を手術する位の規模になる)に変更?と聞いて、かなり動揺した。婦人科の手術を受けるというのは、何故かワタシ的には「遊びに行く感覚」だったのだが、肺の検査(手術)となると、それなりに心構えが必要と思っているので。。。
だが、今回の腹腔鏡手術の術前検査で「肺機能(肺活量+α)」は極めて正常だったことが後押しし、当初の予定通りに婦人科の腹腔鏡手術に踏み切ったのだ。

右肺のこのグジュグジュ感は、腹腔鏡手術によるガスが移動している感覚なのかもしれない。
そう思い込むことにした。

陽が傾き、大きな窓が濃紺色に染まり始めた頃に、看護師さんの巡回が始まった。
ワタシが電気毛布をベッドの隅に蹴飛ばしていたのを見て、
「熱があるから寒いかな〜と思ったけど、暑かったみたいね〜」
と笑っていた。何かして欲しいことはある?と尋ねられ、この姿勢でテレビが見れるよう液晶を傾けて欲しいとお願いした。
術後まだ数時間。卵巣を摘出したにも関わらず、もうテレビの心配をしているワタシ(笑)。

「夜の点滴には、痛み止めと睡眠薬が入るから、今夜はぐっすり眠れると思いますよ〜」
とのことだったが、結局0時くらいまでダラダラとテレビを見ながら過ごしていた。
食べられないことも飲めないことも気にならないのは、やはり点滴のおかげなのだろう。
まだ尿管が繋がっており立って歩くことは出来ないのだが、それを理由にベッドの上で思いきりテレビ三昧な夜を過ごした。術後数時間しか経っていないのに。。。(笑)。
by pugslife | 2010-10-21 23:44 | たぶん日記
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