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9月27日 手術当日/中編
「深呼吸してーーーっ!」と身体を揺さぶられ両頬を叩かれた。

いっけない!これから手術なのに居眠りしちゃった!
と慌てながら声が導くように深く深呼吸すると、口から喉に通している呼吸器が邪魔をし、苦しくてむせた。天井のライトが眩しすぎて、目を開けたくても開けれない。
苦しい!呼吸器を外したいが両手が固定されている為、思うように動けない。身をよじらせて両手を解放するよう訴えた。バリッバリッとマジックテープが剥がされる音。ずるずると口から引きずり出される呼吸器。咳き込んだとたん、腹部に走る猛烈な違和感。痛みとは違う。違和感だ、違和感のみ。
え?もしかして手術はこれからじゃなくて、終わったところ?もう終わったの。。。?

ふわりと身体が浮いたような感覚の後、柔らかくて温かいものに包まれる。布団だ。手術台からベッドに移され、看護師さんが布団をかけてくれたんだ。
相当に冷えていたようだ。布団の温かさが身体にじんわり沁み入り、なんとも形容しがたい「安心感」に包まれているような感じ。すごくホッとしている自分自身を俯瞰(ふかん)で見下ろしているような感覚になる。
ありがとう、看護師さん。本当にお世話になります。

「では回復室に向かいますね〜。ここで30分ほど休んで異常がないことを確認してから病室へ戻りますからね〜。」
ベッドは手術室から回復室へと移動。目を開けたいが瞼が重くて思うように開けられない。
やっとの思いで瞼を開けると、視線の先に時計が見えた。15時20分だった。
やっぱりそうか、手術は終わったんだ。
(時計を見て確認するまでは、本当に術前なのか術後なのかが分からなかった。)
確か手術室に向かったのが11時半。手術が始まったのが12時位だとして。。。
え?3時間以上かかったの?予定では1時間で終わる手術だと聞かされていたけれど。。。?


9月27日 手術当日/中編_f0122159_2391825.jpg回復室からベッドのまま看護師さんに引かれて病室に戻ると、オットがカメラ片手に待っていた。摘出した卵巣と附属器を写してくれたハズだ。
「先生の話では、癒着が相当に激しく、当初予定していたよりも時間がかかったって。」
とオット。
そうだよね。回復室に入ってすぐに見た時計は15時20分だったもの。

。。。あれ?いま癒着が激しいって言った?

春先にT川病院で検査&診察をしてもらった際、内膜症の腫瘍マーカーの数値は正常値だった。
でも癒着しているってことは、やはり子宮付近でも内膜症を起こしていたってことだろうか。。。?

それはともかく、この日は要所要所で待ち時間が長かったため、ワタシ以上にオットが憔悴しきっていた。ごめんね。


全身麻酔の副作用で、先に手術したAさんが高熱を出しているようだ。どうやら嘔吐も激しいみたい。彼女は開腹手術から、ワタシとは麻酔の種類とかも違うのだろう。ワタシは副作用らしきはまったくなく、熱も37.3度程度で治まっていた。
しかし、この程度の熱でも暑い。
なんでこんなに暑くて全身汗だくなのか?と思ったら、ワタシは電気毛布でくるまれているらしい。
暑くて暑くて、この毛布をなんとかして!って言いたかったが、ナースコールに手を伸ばす力がまったくなかった。
by pugslife | 2010-10-18 00:51 | たぶん日記
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