9月26日 入院初日
ソウルから帰国した翌日。
まだお土産話もしないうちに入院+手術という予定を組んだのはワタシ自身だ。
海外旅行用の大きなスーツケースから、2〜3泊用の小さなスーツケースへと持ち替え、オットに車を出してもらう。。。

この春からの体調不良である「月経随伴性気胸(肺内膜症)」の根治をすべく、卵巣摘出手術を受けることに決めたのは、気胸発症から1ヶ月を過ぎた5月中頃だったか。
月経随伴性気胸とは、簡単に言えば肺で生理が起きる現象だ。本来は子宮内で起きる生理(内膜組織)が他臓器(ワタシの場合は「肺」。卵巣や腸やおへそに飛ぶ人もいる)に飛び、毎月の生理に同期してそこでも内膜が剥がれるという生理現象=内膜症がおき、病巣が育つと臓器に穴が開いてしまうという厄介や病気だ。
根治するには、この病気の原因(病巣が育つ原因)となっている女性ホルモンの一種=エストロゲンの分泌を抑制すること、すなわち両側卵巣全摘手術(人工的に閉経させる)を受けるのが一番手っ取り早い方法(乱暴な言い方でゴメンナサイ>罹患者の方々)であるが、ホルモン剤でエスロゲンを抑制(化学的に閉経状態にする)することも可能(しかし副作用が激しい)。
女性ホルモンとの因果関係が深い病気であり、子宮内膜症の一種(全子宮内膜症罹患者の僅か2%)です。

実はワタシの気胸は「月経随伴性気胸」との診断は下っていない。
気胸発症時に急患で診て頂いて以来、春先に何度か通った世田谷のT川病院/呼吸器外科の先生(自然気胸の名医)に、「あなたの気胸は月経随伴性気胸ではありません」とハッキリそう言われている。月経随伴性気胸の診断が下せない理由は、生理と気胸発症の自覚症状が若干ずれていることと、腫瘍マーカー(CA125他2種)の数値が低いから、だそうだ。
しかしながら、呼吸器外科の診察と平行して行った婦人科の診察で、左側卵巣に6cmの水疱を発見。腫瘍マーカーやMRIの結果から、この水疱と気胸との因果関係は極めて低いとのことだったが、逆言えば、肺以外で支障をきたしている部分はココしかないのだ。コレが気胸発症の原因の一要因である可能性は極めて高いとワタシは思った。

その後いろんな経緯を経て、五反田のK東病院に転院。初診で左側卵巣全摘出手術を希望し、手術の予約を入れてから3ヶ月が経った。
主治医のKK先生は、言葉がちょっと乱暴で強い(関西系特有の)のだが、その強さゆえワタシも強く対抗することが出来、なんだかんだで話しやすい相手となったのが収穫といえば収穫(苦笑)。見た目の大人しさと口を開いた時の暴れん坊ぶりにギャップがあり、それに叩きのめされない人には良い医師となるであろう(ちょっとした言葉のニュアンスで傷ついてしまう人には向かない)。

9月26日午前11時。
休日とあって院内はひっそりとしており、のんびりしつつもどこか緊張感のある空気が流れていた。
休日に入院する人は病棟にて入院手続きをするように、と事前に聞かされていたため、地下駐車場から8階の婦人科病棟に真っすぐ向かう。
4人部屋の中で、大きな窓があるベッドが当面のワタシの小部屋となった。この病棟にはトイレやシャワーも小部屋に完備されている為、なにかと都合良さそう。テレビも寝た姿勢で見れるよう、自由に角度や高さが変えられる液晶の画面がベッド脇に備えられており、無料で使用できるそうだ。


f0122159_2031362.jpgレンタルのパジャマに着替え、当面の我が家となる備え付けの家具に荷物を移す。部屋の中も院内もひっそりしており、ちょっとした音でも響き渡りそうで、なんだか落ち着かない。
このあと用事が控えているオットは、正午近くに帰って行った。ワタシの我がままで旅行+手術の日程を組んだのに、文句ひとつ言わずに支えてくれてありがとう。

同じ日に向かいのベッドに入院されたAさんは、開腹手術で婦人科系を全摘するそうだ。ワタシより2〜3歳年上で、とても可愛らしく朗らかな女性だ。

正午過ぎになりワタシ達にも食事が配られた。外での食事の際には無意識にカメラを構えてしまう食べ物ブロガーの悲しい性。ここでもやはり写真を撮る。
◯チキンのトマト煮  ◯サラダ  ◯フルーツ
気がつかなかったけど、お腹が空いていた。
とても美味しく頂いた。


f0122159_203209.jpg「お二人にプレゼントで〜す」とワタシと向かいのベッドのAさんに、看護師さんが両手に紙コップを持って現れた。「下剤」だという(笑)。
さっき食べたばかりなのに出すのか〜?とちょっと不思議に思う。
渡された紙コップには、なみなみと白い液体が入っており、一口飲むとポカリスエットを更にしょっぱくしたような味がした。躊躇していては先に進めない。
一気に飲み干した。

下剤を飲んだ後に配られた「夕食」。下剤で出しながら入れるという矛盾が不思議でならない(笑)。
◯白身魚のマヨネーズ焼き  ◯春雨サラダ  
◯煮豆 

看護師さんに呼ばれ、処置室に入ると、下の毛をバリカンみたいなので剃られたではないか(笑)。
ワタシは腹腔鏡下手術なので剃らないのだろうと思っていたのだが(おへその掃除は事前にしてこいと命じられる)。
また、血栓防止のストッキングを渡され、手術前に履くようにとのこと。
今日は午後9時から食べ物が一切食べられなくなり、深夜0時からは液体も口に出来なくなる。
食べ物はまだしも、飲めないことでイラついたら嫌だなと思い、0時までにポカリスエットをゴクゴク飲み続けた(笑)。

そういえば、主治医のKK先生は今日はお休みなのだろうか。休日に入院したせいか、なんだか放ったらかしにされてる感じが却って心地良く感じ始めていた。
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by pugslife | 2010-10-16 21:04 | たぶん日記
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