言いたい放題映画レビュー*サスペリア
f0122159_2055494.jpg「決してひとりでは観ないで下さい」
というキャッチコピーに、異様なほどトキメイてしまった中学時代の思い出(笑)。

原 題 Suspiria(77年 伊)
製 作 クラウディオ・アルジェント
監 督 ダリオ・アルジェント
脚 本 ダリオ・アルジェント
音 楽 ゴブリン
撮 影 ルチアーノ・トヴォリ
出演者 ジェシカ・ハーパー アリダ・ヴァリ ウド・キア


この映画はもう10年くらい観ていない(しかし大好きな映画なので何度も観ています)ので、思い出の中の印象でレビューを書くことにします。

エクソシストで始まったオカルト(ホラー)ブームは「キャリー」「ヘルハウス」「オーメン」等と共に「一大恐怖映画時代」を確立させたと言ってもいいでしょう。
そんな中で、特にテレビでの宣伝に異様にトキメイてしまったのが本作「サスペリア」です。
決して一人では観ないで下さい。。。とテレビCMが流れる度に、胸がキューンとなりましたねぇ(笑)。
「あぁ観たい!この映画、絶対に観たい!!」って。
しかし母はワタシがこの映画を観ることに大反対していましてね。こんな映画、絶対に観に行っちゃいけないよ!と言われていたのですが、好奇心旺盛な中学生が「ひとりで観ないで下さい」とか「観ちゃダメだよ」とか言われて「はい」と素直に聞き入れるワケないじゃないですかっ(笑)。
そんなワケで人知れず、特に母親には気付かれないよう一人で(もちろん(笑)!)出掛けたつもりだったのですが、当時のワタシの行動は「今日こそこの映画を観に行く気まんまん」に見えたのでしょうね。
後に散々ぱら怒られたことを思い出します。

サイケ調の壁紙やあり得ない色彩の照明、妙に筋肉質で毛むくじゃらの腕(コイツと映画との脈絡は?ってか、魔女の仕業であるべきなのに、え?殺人鬼?)、何故かドアップになる排水溝(この排水溝は何かの暗示なのかしらねぇ?まさかねぇ(笑)?)、何故か自ら落ちてもがくワイヤーの部屋(なにもわざわざここに落ちなくても。。。)、屋根裏に大発生する虫・虫・虫(いくらなんでも管理が甘過ぎます)。。。以上、()は大人になってから観た感想です(笑)。

大好きな映画なのでココがイイ!といちいち書き出していたらキリがないのですが、ドイツのバレエ学校を舞台にした本作は、ダリオ・アルジェントの作家性が炸裂している芸術作と言っていいでしょう。
バレエ学校自体が、まるで出口のないお化け屋敷のようで、当時は本当に怖かったですね。
それはまるで、目覚めることのない「悪夢」のようでもあります。
あ、悪夢で思い出しましたが(いまふと思ったのですが)デビット・リンチ監督がマルホランド・ドライブを実に見事なまでの整合性でもって悪夢を描いたのに対し、こちらは「人間が怖いと感じるもの」のイメージを映像化することに神経を注いでおり、そこに整合性はまるでありません(笑)。もしかしたら物語は後付けだったのかもしれませんね。
仕方がないのです、それがダリオ・アルジェントなのですから(笑)。

ダリオ・アルジェントの作品を紹介する際に欠かせないのはイタリアのプログレ・バンド「ゴブリン」の存在です。彼等のスコアなくしては、あの恐怖感は絶対に演出できなかった、と言っても言い過ぎではないハズ。
本作でゴブリンのの音楽性に興味を持った当時中学生のワタシは、少ない小遣いでサントラ盤を入手し、毎夜ゴブリンの曲を流しては映画の余韻に浸っていました。
そして体育の必修科目の「創作ダンス」では、(全校生徒の前で!)この曲で「死の舞い」を披露するという、可愛げゼロパーセントの中学生であったことを告白しときます。

さて、こっそりとひとりで映画を観に行ったワタシ。
「いい映画を観たなぁ〜」という満足感で興奮気味に映画館から出て来たワタシを待っていたのは、劇場の入口で仁王立ちしている母の姿でした!魔女よりも怖い母の仁王立ち(笑)。
映画の中の「魔女」に身震いし、その恐怖は「母の仁王立ち」で頂点に!
(心の中の)絶体絶命の針がMAXにまで振り切っていたのを今でも思い出しますよ。
あぁ〜怖かったっっっ(笑)!。
[PR]
by pugslife | 2007-03-07 20:55
<< 言いたい放題映画レビュー*恋人... 言いたい放題映画レビュー*サン... >>